身も蓋もないリアルを語るなら……

「男は年収、女は年齢」


これはある種の真実だ。


もちろんこれがすべてじゃないけどね。

どんだけ銭を握ろうが、限度を超えた欠点がある男は敬遠されるだろうし、
どんだけ若かくて美しかろうが、全く会話がかみ合わない女は最初こそチヤホヤされても、本命には選ばれない。


ただし、
同じぐらい魅力的な男性が2人いたとしたら、銭を握る者が勝るし、
同じぐらいステキな女性が2人いたとしたら、やっぱり若い者が選ばれるって話よ。

男にだって年齢のハンデキャップはあるが、女性のそれほどではないでしょ?


そして、「負け美女」の特徴を1つあげるとするなら、

過去にモテたプライドに邪魔されちゃってるケースね。


とあるアラフォー美女(ジャスト40歳)に紹介を頼まれたもんで、アラフォーバツイチのスーパーエリート、見た目はフツー、コミュニケーション能力はまともな男を紹介しようとしたことがあるんですよ。

そしたら、
「私はバツイチはちょっとNGかな〜」
……と軽くスルーされてしまいましてね。

彼自身も「できれば30代前半までの子だとありがたいけど、ステキな女性なら40歳でもとりあえず会ってみようかな?」と語っていたもので、
何かの成り行きでその彼を20代の美女に紹介したら、サクサクと交際に発展しまして、彼はあっという間に売約済みに。

そして、それから数ヶ月後、アラフォー美女から突然連絡が来たんですよ。
「あのときの彼さ、一旦NGって言っちゃったけど、1度ぐらいなら会ってみてもいいかも?彼に悪いことしちゃったかな?って思ったの(超上から目線)」なんて。

まぁ、彼は他の人とお付き合いを始めていたもんで、丁重にお断りすることなるんですがね。

そしたらさ、
「あーそう!やっぱりバツイチはあり得なくない?」
「相手選びに妥協は禁物だって気づいたわ!」
「もっとイイ男いないのー?」
「出し惜しみしないでよー!」ときたもんだ。


あのですね、
どんなに美人だったとしても、40歳の女性に紹介する相手を探すのは至難の技なんですよ。

ま、彼女の場合は、
「年下で年収1000万円以上」という条件を出してましたしね。

合コンをセッティングしようとしても、女性陣が全員アラフォーとか言っちゃった瞬間、男性側からお断りされちゃうケースも結構あるわけね。

だけど、「男性から年齢でお断りされた」なんて話はあえて彼女にはしないわけ。
そりゃ気分を害するだろうから。

もはや水面下で立ち消えになるネタがたくさんあるんです。

だけど、当の本人の理想は、20代でチヤホヤされていた頃から全く変わってないし、あれそれと条件付けるのも当たり前だし、もっと言うなら20代の頃よりも理想が高くなっちゃってて、さらには20代の頃と同じ扱いを求めちゃってる。

そこにきて、20代の美女はバツイチとかそんなことには捉われず、ただ1人の男として彼に惹かれていくんですね。

そういう20代が世の中にはゴロゴロいるのに、どんだけ美しかろうが、それじゃあ40歳は敵わないわけですよ。

そんなこんなで、
「20代と同じこと言われてもちょっと……」
……とかなりオブラートに包んで、お手上げ宣言をしてみたら、


彼女は開口一番、
「私、肌年齢は20代だよ!(自信満々!)」


コント並みの自尊心、アッパレ!!!(笑)


自分を認めてあげること、すなわち自尊心というのは超大事である。

プライドだって大切なこと。


だけどね、
現状から著しくかけ離れた自信過剰は災いとなすのだ。


モテる自己肯定感とは、なんでもかんでも自信を持てばいいって話じゃない。

適度な自信があることが重要であり、不完全で不出来な自分も丸ごと好きになって認めてあげることが大事なわけで、現状以上の自分になろうとすることじゃないわけよ。


若者は多少傍若無人で無礼者で無知でも「若いからしょうがない」「無邪気でかわいい!」と許してもらえることもあるかもしれないけど、年増の女が同じことやったら痛いだけ。


誰もが平等に年齢を重ねていく。
若さを手放すごとに、大人の魅力を積み重ねたいものである。



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2015-09-17