「結婚は墓場だ」とか、
「結婚は鳥かごだ」とか、
ぶつくさ言ってる既婚者は大勢いる。

モンテーニュも名言を残した。
「結婚は鳥かごのようなものだ。
外にいる鳥たちはいたずらに中に入ろうとし、
中にいる鳥たちはいたずらに外に出ようともがく」 


だけどね、
既婚者である私が言うけど、
鳥かごの中って案外快適なのよ。 


守るべき人がいる。
いざってとき、守ってもらえる人がいる。

何事もないときはそのありがたみになかなか気づけないけど、
有事のとき、そのありがたみを実感するものなのよ。

何の目的もなく、最小限の責任しか追わず、
ただ遊び呆けている人生って、一見楽しそうに見えても、案外しんどいものよ。


今日の昼間、離婚弁護士の再放送を見てたんですよ。
↑長女ちゃんはスクールで、次女ちゃんはお昼寝タイムという奇跡の時間に(′∀`)

今日の内容は、30年連れ添った内縁の妻が「籍を入れたい」と切望するものの、前妻の子供から猛反対を受けて、入籍を認めてもらえない……って話。

ま、前妻の子供からすれば、父親が再婚すれば、相続する財産の半分が再婚相手の元へ渡ってしまう。
父親が体調を崩しており、残りわずかかもしれない人生。
「そんなの財産目当てじゃないか!納得いかない!」と思うのも至極真っ当。

しかしながら、そこには裏話があって、その内縁の妻は脳腫瘍を患っており、手術の承諾書(家族しか書けない)にサインしてもらいたいから入籍したい動機であって、財産には一切興味がないってオチ。 


そうそう。
結婚っていうのは、若くて元気なときには煩わしく思う制度でもある。
費用対効果とかメリットデメリット的なるものを考え出すと、合理的じゃない気もしてくる。

時には恋い焦がれたくなるときだってあるけど、長年連れ添った夫に対して、高揚するようなときめきとか感じないもんねー(笑) 

ほら?
恋愛ホルモンの賞味期限は4年って、どこだかの偉い脳科学の先生が言ってたもん。
つまり、恋愛的なときめきを1人の相手に一生感じ続けるのは無理って話なんですよ。

恋のときめきに翻弄され続けたいのなら、4年タームで相手をリニューアルする必要があります!スバリ!


それでも、なぜみんなが結婚を継続するのか?と言えば、
結婚という鳥かごが窮屈そうに見えても、案外快適だからなんですよね。

娘たちが生まれて、私の自由時間はめちゃくちゃ激減しました。
今にして思えば、一人暮らしのOLをしていた頃、持て余すぐらいの時間があったけど、当たり前過ぎて気づけなかった。

「自由になりたい」とふと思う日がないわけじゃないけど、
半日ぐらい自由タイムを過ごしたら、モーレツに娘たちにかまいたくなるんですよ。これがまた。

一人暮らしなら何でも好きなものが食べられるはずだけど、
食べてくれる相手がいないと、超テキトーな自炊しかしないんだよね。何なら、自炊もせずコンビニ弁当で終わらせたり。。。(私の場合)
自炊しても栄養バランスとか無視で、鍋からラーメンで5分でさっさと終了とかなんですよ。
※鍋からラーメン:鍋でインスタントラーメンを作って、お皿に盛り付けず、鍋を食器にして出来立てをそのまま食べるという怠慢な所業です(笑)同じようなメニューとしてはボールからパスタってのもあります。茹でたパスタをボールでパスタソースに和えて、ボールからそのまま食べる(笑)

男の人にとってもそうよ。
稼いでお一人様で贅沢をしても、一通り体験したら、それも飽きるんですよ。
何よりも年をとったら虚しくなるものなんです。

あーだこーだ文句を垂れてたとしても、それが何気に快適であり、幸せなんです。


失ってみたら、その平凡な日常の幸せに気づくはず。


結婚を躊躇する独身貴族の彼がいるのなら、教えてあげればいい。

鳥かごって案外快適で幸せよ!って。


「ときめきがない」「恋がしたい」という理由で離婚するかどうか悩む友人がいるのなら、教えてあげればいい。

本当にその鳥かごから抜け出していいの?って。
1人ぼっちの自由よりも、誰かがいる狭い鳥かごの方が楽しいのかもしれないよ?と。
極論を言えば、また結婚をするつもりなら、誰と結婚したところで結局同じかもよ?と。


結婚は確かに鳥かごに入るようなものだ。
だけど、その鳥かご生活はかけがえない幸せで溢れているものである。