2回、結婚している私がしみじみ実感していること。
結婚とは、
家と家の『当たり前』のぶつかり合いなのである。
世の中の大半の人たち(私を含めて)は、無意識のうちに自分の中に『当たり前ルール』を持っているものなのよ。
それがね、熱愛の渦中だったら、多少「え?」って違和感を感じたとしても、その違いをすんなり受け入れられたりする。
やっぱりさ、相手に気に入られたいとか、そんな細かいこと言って嫌われたくないとか、誰しも思うものでしょ?(笑)
それどころか、「そういうのステキ」と逆に錯覚できちゃったりもね。
なぜなら、それは脳みそが恋煩いという熱病に侵されているから(笑)
もっと言うなら、単なる恋人同士で週1~2回程度しか会わないとしたら、些細なことは軽くスルーできるけど。。。
それが、毎日の日常生活ってなると、少しだけ様相が変わってくるわけよ。
家庭円満にしたいのなら、不満を言わず、華麗にスルーする力ももちろん大事。
だけど、どんだけ心がけたところで、思考を変えようとしたところで、当たり前の基準が異なるんだから、スルーしきれずにストレスが溜まってしまうこともある。
っていうか、長年の積み重ねの結晶である「当たり前思考」を、即座に変えろ!受け容れろ!って方が無理があるときだってある。
トイレの蓋は閉めるのか否か、冷房暖房の設定温度、テレビのボリューム、野菜の切り方(大きさ)、親戚との付き合い方、子供の習い事(教育方針)、家計の考え方……等。
小さなことから大きなことまで「当たり前の基準」はあげ始めたらキリがありません。
そいで、
ここでまた『身の丈問題』が出てくるわけよ。
やっぱり家柄や学歴や職歴にあまりに格差があると、その分だけ摩擦も生じやすいものです。
だって、育ってきた環境とか、歩んできた経歴とか、つるんできた仲間とか、仕事に対する考え方とかが全く違うんだから。
子供の教育方針なんて、その際たるものですよ。
でもね、私は思うんです。
どんな夫婦だって、完璧に価値観や感覚が一致なんてことは、まずあり得なくて、大なり小なり自分とは違う部分があります。
よくよく考えれば、同じ屋根の下に育った兄弟ですら、価値観の違いからケンカになることだってあるんだから、元は他人同士の夫婦に摩擦が生じるのなんて当たり前。
そして、
ここで出てくるのが『身の丈問題』ね(はい!2回目!)
夫婦が対等な関係であれば、上手に話し合いをして、お互いに譲り合って、時間をかけて歩み寄っていけばいいんです。
しかしながら、分不相応な格差婚をして、夫婦の力関係にまで格差がおよんでいると、そうもいかない場合がある。
例えばね、億万長者の男とか、ものすごい俺様が多いわけよ。
もっというなら、
「とことん俺様で死ぬほどトンがっててあり得ないほど図太い思考回路だからこそ、億万長者になれる」という背景だってある。
または、代々続くお金持ち育ちの彼なら、本人は穏やかな性格だったとしても、義理実家の発言力が半端じゃないことも。。。
外資金融にいた頃思ったけど、あの会社でフロント(年収うん千万円以上稼ぐ職種)で生き延びるって、めちゃくちゃ過酷です。
だって、仕事の成績が悪かったら、「Warning Letter」とか送られてくるんだから。
Warning Letterとは、
「このまま停滞した成績が続くなら、我が社は解雇も辞さない。あなたに厳しい処分を下すだろう。」みたいな脅迫めいたお手紙ですよ。
そのまま成績が悪ければ、本当にクビになります。
ある日突然、IDカードが無効になってて、解雇通告をされるなんてこともあります。
ときどき、そのような憂き目に遭う同僚を目の当たりにします。
そんな中で、ひょうひょうと生きのびていけるって、並みの神経じゃないわけ。
そういう図太い男だからこそ、奥様にも自分の当たり前を堂々と押し付けがちで、人の話をあまり聞かなかったりもするわけよ。
そこで、例えば、奥様にもご主人並みの収入があるとか、元女子アナや著名女優などで自身にブランド力があるとか、資産家令嬢でいざという時はご主人を救済できるとか、いざとなったらすぐに仕事復帰できるような強力な国家資格を持っているとか、4畳半の風呂なしアパートでも幸せに暮らしていけるサバイバル能力とか、何らかの既得権益がある妻であれば、それほど邪険にはされませんが。。。
私のように単なる専業主婦だと、残念ながらナメられやすい。。。
最初は夢中で口説かれてお姫様扱いされてたとしても、恋愛初期の熱い情熱って、脳科学的にも長続きしないからねぇ。。。
結婚して数年経ってからが本当の勝負だと思うわけですよ、私は。
だって、相手は私と別れても、何も困らないし、すぐに次の女性が見つかるだろうし。。。
そういう俺様夫が、何の取り柄もない妻の気持ちに寄り添うときは、クビにでもなってニッチもサッチもいかなくなったときか、大病を患ったときか、年老いてお先が見えたときぐらいですよ(笑)
すると、結婚後に続くのは、彼の「当たり前」に合わせるばかりで、忍耐と忍耐と忍耐と忍耐と忍耐です。。。
だからね、1回目の結婚と通して学んだことは、
『格差婚』で幸せになるには、相応の才能と器を要する。
……ってこと。
並みの女は、身の丈に合った相手を選んで、対等な関係に安住する方が幸せだと思う今日この頃。
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