私は1度、結婚に失敗しています。

 

 

「とんでもない男と結婚してしまったんです。」

 

……なんて相手のせいにするのは超簡単だけど、それじゃあ、私は1ミリも成長できないから、私なりに反省していることがたくさんある。

 

 

んで、理由はたくさん思い浮かぶんだけど、今日は最も大きな1つを。

 

 

私には「いいかげんさ」が足りなかったのよ。

 

マジで(笑)

 

 

「お料理はそんなに得意ではない。」

と自覚していたもので、ありとあらゆるお料理教室に通いまくり、ヒマなセレブ専業主婦のお友達をたくさん作って、お料理覚えるよりも、その憩いの場に癒されたりしつつ。。。

 

朝からクロワッサンとキッシュを焼いて、時間をかけてクラムチャウダーなんてもんを作ったりして、プロ彼女でも目指してるんかい?って感じだったけど。。。

 

 

それに対して、元夫からの言葉はこれよ。

 

「朝からこんな食事を出されても、気持ち悪くなるんだけど。

 朝はコーヒーだけでいい。」

 

ガーン

 

相手のニーズなんか度外視で、勝手に自分の中の完璧妻を目指して、完全に一人相撲して、空回り~。悲しい~

 

 

 

私は全くもって見当違いな努力をしていたわけですけどね。。。

 

相手に尽くす行為って、

麻薬みたいな快感も得られるわけですよ。

 

 

ほら?

電車で妊婦さんやお年寄りに席を譲ったとき、ものすごい爽快感を感じません?

 

「私、いいことしたわー。」

「徳を積んだわー。」

なんて、ものすごくいい気分になるんです。

 

譲られた方の気持ちがどうこうよりも、何よりも自分が気持ちいい。

 

THE・独りよがり(笑)

 

 

だからさ、私はその麻薬みたいな快感を得るために、元夫に対して独りよがりに尽くしまくろうとしちゃったわけね

 

もはや元夫のためではなく、自分のために尽くしていた。

 

そんで、「なんでこんなに頑張ってるのに、わかってくれないの!」と勝手に一人で怒り始める地雷女でもありました。

 

 

 

そんでもってね、元夫はめちゃくちゃストレスフルな仕事をしていたわけですよ。

 

仕事の拘束時間も長くて1日2時間睡眠だったし、無理難題を押し付けてくる上司からプレッシャーも暴言もすごいし、年俸制の仕事だったもんで、仕事がうまくいかなければ年棒が激減するだろうし、なんならクビにもなります。

 

元夫は、職場で抱えたやりどころのない怒りやイライラをどうしても家庭へ持ち帰ってしまうこともありました。

 

とはいえ、彼が大変な仕事をしてくれているおかげで、私は優雅な専業主婦生活を満喫していました。

 

だからこそ、彼の多大なるストレスを上手に扱う術が求められていたと思うんですけど。

 

 

では、

夫の職場でのストレスなんて、どう扱ったらいいんでしょうね?

 

 

今の私なりの答えは、

 

いいかげんにスルーすることですよ。

 

これに尽きる!(笑)

 

 

他人のストレスに真っ向勝負しちゃダメなんですよ。

だって、それは他人のストレスなんだから。

 

彼が八つ当たり的にイライラした態度をとったとしても、それは私には関係ない。

 

だから、テキトーに「そうね、ごめんね。」「そうね、直しておくわ。」とでも言って、華麗にスルーして、すっかり忘れ去ることが大事なんです。

 

イライラ真っ只中の夫は、妻に八つ当たりすることもあるかもしれませんが、少し時間をおいて冷静になったら、「言いすぎた、ごめん」なんて言ってくることもあるわけよ。

 

 

でもね、私には「いいかげんさ」が足りなかったからさ~。

 

八つ当たり発言を間に受けて、自分もイライラし始めたり、なんなら正論で言い返して応戦してましたよ。

 

そしたら、彼はもっとイライラするわけじゃん?

 

……もう完全に負のスパイラルだったよね。

 

 

 

今にして思うなら、

彼が求めていたのは、VERYに出てくるような完璧な妻じゃなかったわけ。

ホテル並みの朝食なんて、全く求めてなかった。

 

 

彼は、「大らかさ」と、ユーモア溢れる「いいかげんさ」でもって、癒されたかっただけなのかもしれない。

 

 

 

思い返してみれば、元夫とお付合いする前~お付合い初期に、彼がしきりに言っていたことは、

 

「ひろんちゃんって、面白いよね!」

「どっかぶっ飛んでるから、笑えるよ!」

 

……だったんです(笑)

 

 

その頃の私って、仕事に超一生懸命だったもので、恋愛は二の次で、ついで言っておくと最初はそこまで元夫のことが好きでもなかったので、恋愛に関してはいいかげんそのものだったわけよ。

 

 

結婚して、彼も変わったのかもしれない。

 

だけど、私も変わってしまったのだ。

 

己の自信のなさから、完璧主義者になって、しかも独りよがりな努力を散々して、彼を追い詰める女に成り下がってしまったのかもしれない。

 

 

私に足りなかったものは、

「いいかげんさ」だったに違いない。

 

……そんなことをふと思った今日この頃。

 

 

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